近年、小売業や飲食業を中心に、POSレジの導入がますます加速しています。
しかし、数多くのPOSレジが存在するため、最適なシステムを選ぶのは容易ではありません。
業種業態によって適しているPOSレジは異なってきますが、今回は、どの業種にも汎用的に適しているおすすめのPOSレジをご紹介します!
POSレジとは何か?導入するメリット、選び方についても詳しく解説します。
POSレジとは?
出典:スマレジ
POSレジとは、「Point of Sale」の略称で、「販売時点情報管理システム」のことです。
従来のレジスターと異なり、商品コードを読み取ることで販売情報を記録し、売上管理や在庫管理、顧客分析などを効率的に行うことができます。
近年では、タブレット端末やスマートフォンアプリで利用できるクラウド型のPOSレジも多く登場しており、導入コストや運用コストを抑えられるメリットがあります。
POSレジを導入する5つの大きなメリット
POSレジを導入することで以下のようなメリットがあります。
①煩わしい集計作業から解放される!
従来の手作業による売上集計は、時間と労力を奪うだけでなく、「ミスも発生しやすい」という課題がありました。しかし、POSレジを導入すれば、販売データを自動的に記録 し、集計業務を大幅に効率化することができます。
②顧客満足度もアップ!
バーコードスキャンによる商品情報の素早い読み取りは、会計処理を飛躍的に迅速化 します。
特に、ピーク時の混雑状況でもスムーズな会計を実現し、顧客の待ち時間を 大幅に短縮することができます。
③ロスを減らし、利益を最大化できる!
POSレジは、販売データをリアルタイムで把握できるため、在庫状況を常に把握できます。 在庫切れや過剰在庫を防ぎ、最適な在庫レベルを維持することで、商品のロスを大幅に 削減し、利益を最大化することが可能になります。
④効果的な販促対策で売上アップ!
POSレジは顧客の購入履歴データを分析することで、購買傾向を詳細に把握することができます。
このデータを基に、顧客一人ひとりに最適な商品やサービスを提案したり、効果的な販促 キャンペーンを企画・実施したりすることが可能になり、売上アップに貢献します。
⑤データ分析で経営をもっとスマートにできる!
POSレジは売上データや顧客データだけでなく、従業員の勤務状況や顧客満足度に関するデータも収集・分析することができます。これらのデータを経営に活かすことで、
POSレジ選びの3つのポイントとは?
POSレジを選ぶ際には、以下の3つのポイントを意識することが重要です。
①導入の目的を決めて選ぶ
まず、POSレジを導入する目的を明確にする必要があります。
売上管理の効率化、顧客管理の強化、在庫管理の改善など、
目的によって必要な機能が異なります。
②業態に合わせて選ぶ
業態によっても必要な機能は異なります。
例えば、飲食店であれば、注文管理や会計処理に特化した機能が必要となります。一方、小売店であれば、在庫管理や顧客管理に特化した機能が必要となります。
③予算を決めて選ぶ
POSレジは、導入費用、月額利用料、オプション費用など、さまざまなコストがかかります。
予算を事前に決めておくことで、選択肢を絞ることができます。
POSレジの種類と特徴
POSレジには、ターミナル型、タブレット型、パソコン型の3種類があります。それぞれの導入費用の相場や特徴について表にまとめました。
ターミナル型
出典:2ndLabo |
タブレット型
出典:2ndLabo |
パソコン型
出典:2ndLabo |
|
導入費用の相場 | ・端末代 数十万円〜
・月額利用料数千円〜 |
・タブレット代
・月額利用料1.5万円程度 |
・パソコン代
・ソフト代 無料〜 ・月額利用料 無料~数万円程度 |
メリット | ・業種に必要な機能を揃っている
・手厚いサポートが受けられる ・高機能 |
・持ち運びが可能
・多様なシーンで利用が可能 ・スマートフォンやタブレットに慣れていれば操作が簡単 ・アプリで機能拡張ができる |
・パソコンの操作に慣れていれば比較的簡単
・ターミナル型より費用が安い |
デメリット | ・他のPOSレジに比べると高額
・狭い店舗に不向き |
・キャッシュドロアー、バーコードスキャンなどの周辺機器を別で購入する必要がある | キャッシュドロアー、バーコードスキャンなどの周辺機器を別で購入する必要がある |
POSレジには汎用型と業態特化型のタイプがある
POSレジには「どのような業界に対応しているか」という分け方をした場合、「高機能な汎用型」と「業態特化型」の2つのタイプに分けられます。それぞれの特徴について解説していきます。
高機能な汎用型の特徴
・幅広い業種に対応できる
・会計・レジ機能に加えて、豊富なプランやオプションがある
・カスタマイズ性にも優れている
業務特化型の特徴
・飲食店・小売店・美容室など、各業態に特化している
・業態特有のやりとりや業務フローに合った機能が多数搭載
おすすめの汎用型POSレジ6選
業界問わず、汎用的に利用できるおすすめのPOSレジを6つご紹介します。
・スマレジ
「スマレジ」は導入店舗数約150,000店舗を突破したPOSレジです。
基本的なPOSレジの機能を網羅していて、飲食店や小売店などに特化した拡張機能が充実しているのが特徴です。
すでにiPhoneやiPadなどを持っている場合は初期費用0円、月額費用も0円から始めることが可能です。
こちらの記事も参考に
スマレジ の特徴 | ・国内トップクラスのシェアを誇るクラウド型POSレジ
・直感的な操作で初心者でもすぐに使いこなせる |
おすすめの業態 | ・小売店 ・飲食店 ・サービス業 ・その他 |
・Square
Square POSレジ」は世界で約200万以上の事業者で利用されているPOSレジです。
レジアプリの利用は0円で、料金は決済手数料のみです。
Androidのスマートフォンがあれば0円でタッチ決済に対応できるため、まずはTap to Pay on Androidの利用も検討してみても良いでしょう。
Square の特徴 | ・スマートフォンやタブレットがあれば、すぐに導入できる
・スタイリッシュで使いやすいデザイン |
おすすめの業態 | ・小売店 ・飲食店 ・サービス業 ・フリーランス |
・Airレジ
Airレジは注文入力や会計、売上管理や分析、サポート全般が0円で利用できます。
同じリクルートが提供しているAirペイと連携すれば、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済にも対応できます。
AirレジとAirペイを活用することで、コストを抑えつつキャッシュレス決済を扱えるようになります。
Airレジの特徴 | ・シンプルで使いやすい操作性
・売上管理、在庫管理、顧客管理、会計処理など、店舗運営に必要な機能を網羅 |
おすすめの業態 | ・小売店 ・飲食店 ・サービス業 ・フリーランス |
・ユビレジ
ユビレジはiPadが発売された2010年にいち早くリリースされたiPad型の POSレジです。
キャッシュレス決済や会計システムをはじめとした外部サービスとの連携が豊富です。
「セルフオーダーシステム」や、「ユビレジ 在庫管理」で効率的に在庫管理できるので、業界特化の拡張機能の多さも魅力的なレジです。
ユビレジの特徴 | ・売上分析機能を搭載
・複数店舗の情報を一括管理できる ・充実のサポート ・リース、レンタルプランがある |
おすすめの業態 | ・小売店 ・飲食店 ・カフェ ・居酒屋 |
・USENレジ
『USENレジ』は、飲食、理美容院、小売店、整体院の4業種に特化しているPOSレジです。
レジの設置作業や初回登録といったサポートや、操作トレーニング、POSレジ導入後のアフターサービスも充実しています。
レジの導入に不安を感じている人や、専門業者にサポートしてほしい事業者の人におすすめのレジです。
USENレジの特徴 | ・飲食、理美容、小売店、整体院の4業種に特化したPOSレジ
・設置や登録作業もしてくれる ・導入後のトラブルにも対応 |
おすすめの業態 | ・飲食店 ・美容院 ・小売店 ・整体院 |
・PAY GATE
PAYGATEは、スマレジ と同じ株式会社スマレジが提供する決済代行サービスです。
プリンター内蔵のマルチ決済端末を無料で利用でき、1台にクレジットカード決済や電子マネー決済、QRコード決済に対応できる機能を搭載しています。
PAY GATEの特徴 | ・売上分析、顧客管理、在庫管理など、多彩な機能がある
・プリンター内蔵のマルチ決済端末 |
おすすめの業態 | ・小売店 ・飲食店 ・サービス業 ・その他 |
汎用型POSレジの料金比較
数あるPOSレジの中から厳選したおすすめのPOSレジを表にまとめました。
こちらは、業界問わず汎用的に使えるPOSレジとしておすすめです。
POSレジ | 初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 |
スマレジ
出典元:スマレジ |
0円 | 0円〜15,400円 | ・クレジットカード:2.0%〜
(キャンペーン適用時) ・電子マネー:2.90%~ (キャンペーン適用で、本来の3.24%から2.90%に引き下げ) ・QRコード:2.0%~ |
Square
出典元:BUSICOM |
0円 | 0円 | 3.25%〜 |
Airレジ
出典元:Airレジ公式サイト |
0円 | 0円 | ・COIN+のみ1.08%
・Apple Payなど3.24% ・AirペイQR |
ユビレジ
出典元:ユビレジ 公式サイト |
0円 | 6,900円〜 | 2.95%〜3.75% |
USENレジ
出典元:ユビレジ 公式サイト |
非公開 | 非公開 | ・カード決済:2.99%〜3.24%
・電子マネー決済:3.24%〜 ・QRコード決済:3.0〜3.24% |
PAYGATE
出典元:PAYGATE公式サイト |
0円 | 3,300円 | 2.0%〜 |
業務特化型のPOSレジに関しては、別記事で業種業態ごとにご紹介していますので、そちらもぜひ参考にしてください!
POSレジ選びに困ったらレジチョイスに無料相談
POSレジを導入してみたいけど、どんなレジを導入したら良いかわからない人も多いでしょう。
そんな人は「レジチョイス」に無料相談をしてみるのもおすすめです。
レジチョイスは、セミセルフレジや軽減税率に対応しているレジやテイクアウト対応レジなど、豊富な種類から業種業態に合った最適なレジを提案してくれるサービスです。
無料でPOSレジ選びをサポートしてくれるので、POSレジ選びに悩んだらまずはレジチョイスに相談してみるのもいいでしょう。
POSレジに関するよくあるQ&A
Q:POSレジは必ず導入する必要がある?
A:必ず導入する必要はありません。しかし、こちらの記事で紹介したようなメリットを得られるため、多くの企業で導入されています。
Q:POSレジの導入費用はどれくらい?
A:POSレジは1台あたり20~50万円が目安で、月額利用料は数千~2万円前後です。
POSレジの導入にかかる費用は、周辺機能を追加するかどうかによって異なってきます。
また、タブレット型のPOSレジは最もコストを抑えられるもので、タブレットやiPadなどがすでにあり、アプリやシステムをインストールするタイプであれば、目安として0~20万円程度で導入できます。
Q:POSレジとレジスターの違いは?
A:POSレジとレジスターは、一見すると同じように見えますが、実は機能や仕組みが大きく異なります。
レジスターは、販売された商品の金額を計算し、会計処理を行うだけのシンプルな機器です。商品情報は手動で入力する必要があり、売上分析や在庫管理などの機能は備えていません。
一方、POSレジは、商品コードを読み取ることで商品情報を自動的に読み込み、売上分析、在庫管理、顧客管理など、さまざまな機能を搭載しています。近年では、クラウド型POSレジも多く登場しており、インターネット環境さえあれば、場所を選ばずに利用することができます。
Q:POSレジではインターネット接続が必要?
A:クラウド型POSレジでは、インターネット接続が必要です。インターネット環境がない店舗では利用できません。
一方、オフライン型POSレジは、インターネット接続がなくても利用できます。しかし、売上データの分析や在庫管理などの機能は制限されます。
Q:POSレジとセルフレジの違いは?
A:POSレジは、店員が操作して会計処理を行うレジです。
セルフレジは、顧客が自分で商品をスキャンし、会計処理を行うレジです。近年では、タッチパネル式のセルフレジや、バーコードスキャン式のセルフレジなど、さまざまな種類のセルフレジが登場しています。
セルフレジは、人件費削減や顧客満足度向上などのメリットがあります。しかし、操作方法が複雑だったり、商品を誤認識したりするなどのデメリットもあります。